一般財団法人 静岡県生活科学検査センター
浄化槽法定検査内容SERVICE&PRODUCTS
検査項目は大きく ①外観検査 ②水質検査 ③書類検査 の３つに分けられます。
（浄化槽の処理方式などから検査項目を選択します。）
①外観検査
構造や施工が基準に従って適切に行われているか、設備や装置がしっかりと作動しているか、維持管理基準に従って適切に実施されているか、適切に使用されているか検査を行います。
・設置状況 ２８項目
・設備の稼働状況 １４項目
・水の流れ方の状況 ２４項目
・使用の状況 ４項目
・悪臭の発生状況 ２項目
・消毒の実施の状況 ２項目
・蚊、ハエなどの発生状況 １項目
②水質検査
| 項目 | 単独 合併 |
処理目標水質 | 良 | 可 | 不可 |
|---|---|---|---|---|---|
| 水素イオン濃度 （pH） |
－ | － | 5.8～8.6 | 良及び不可以外 | 3未満 又は10超 |
| 汚泥沈殿率 （SV） |
単独 | － | 10％以上 60％以下 |
検出されるが、 10％未満 |
検出されない 又は60％超 |
| 合併 | － | 10％以上 | 検出されるが、 10％未満 |
検出されない | |
| 溶存酸素量 （DO） |
単独 | － | 0.3mg/ℓ以上 | 検出されるが、 0.3mg/ℓ未満 |
検出されない |
| 合併 | － | 1.0mg/ℓ以上 | 検出されるが、 1.0mg/ℓ未満 |
検出されない | |
| 塩化物イオン濃度 | 単独 | － | 90mg/ℓ以上 140mg/ℓ以下 |
30mg/ℓ以上 90mg/ℓ未満 又は 140mg/ℓ超 270mg/ℓ以下 |
30mg/ℓ未満 又は 270mg/ℓ超 |
| 残留塩素濃度 | － | － | 検出される | － | 検出されない |
| 透視度 | 単独 | － | 7度以上 | 4度以上 7度未満 |
4度未満 |
| 合併 | 60mg/ℓ以下 | 10度以上 | 5度以上 10度未満 |
5度未満 | |
| 30mg/ℓ以下 | 15度以上 | 12度以上 15度未満 |
12度未満 | ||
| 20mg/ℓ以下 | 20度以上 | 15度以上 20度未満 |
15度未満 | ||
| 生物化学的 酸素要求量 （BOD）※ |
単独 | － | 90mg/ℓ以下 | 90mg/ℓ超 120mg/ℓ以下 |
120mg/ℓ超 |
| 合併 | 60mg/ℓ以下 | 60mg/ℓ以下 | 60mg/ℓ超 80mg/ℓ以下 |
80mg/ℓ超 | |
| 30mg/ℓ以下 | 30mg/ℓ以下 | 30mg/ℓ超 40mg/ℓ以下 |
40mg/ℓ超 | ||
| 20mg/ℓ以下 | 20mg/ℓ以下 | 20mg/ℓ超 30mg/ℓ以下 |
30mg/ℓ超 |
※ BOD検査は浄化槽の処理水を持ち帰り、当センターで検査を行います。
 |
 |
| BOD測定器 | BOD検査室 |
③書類検査
保存されている保守点検及び清掃記録を参考とし、保守点検と清掃が適正に行われているか検査をします。
各記録は３年間保管することが義務付けられています。大切に保管してください。
・保守点検記録 （記録の有無、内容、回数）
・清掃記録 （記録の有無、内容、回数）
総合判定
①～③の判断を行った後 総合判定 を行います。 | 総合判定 | 判定基準 |
|---|---|
| イ．適正 | すべての検査項目が「良」であるもの (一部の項目のみが「可」で、その他が「良」であるものも含む。) |
| ロ．おおむね適正 | いずれかの検査項目 が「可」又は「不可」で、 総合判定 が「適正」又は「不適正」以外のもの |
| ハ．不適正 | ① 外観検査で、放流水質又は公衆衛生に著しい影響を与えるおそれが極めて強いと考えられる項目が「不可」であるもの ② 水質検査で、放流水質に係る項目が「不可」であり、かつ、外観検査又は書類検査の項目の判断結果から、法令の基準に違反しているおそれがある等その原因が明らかであるもの ③ 書類検査のうち、放流水質又は公衆衛生に著しい影響を与えるおそれが極めて強いと考えられる項目が 「不可」であるもの （※水質検査の結果を勘案して判断します） |
ハ．不適正 という結果になった場合は、当センターから行政機関にも連絡をします。状況によって行政機関から指導が行われることがあります。連絡があった場合には、指示に従って対処をお願いします。
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